【特別講座】 曲を作ってみよう⑰ ~コンガの打ち込み~
byyusu
カテゴリ :アレンジ編作曲講座

今回は、コンガの打ち込みを進めていきたいと思います。

■ コンガの音源を読み込む

まずは、コンガの音源を読み込みましょう。
今回は、PresenceのPercussionライブラリの中から、「Congas」を選択しました。

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これで音源が読み込まれたので、早速打ち込んでいきたいと思います。

■ オープンとクローズで打ち込み

コンガは、指全体で叩いたり、指先で叩いたり、弾くように叩いたり、押さえ込むように叩いたりなど、
叩き方によって様々な打音を鳴らすことができます。基本的な奏法としては、
オープンやクローズ、スラップやヒール&トゥなどがありますが、
今回は、オープンクローズの音を使って打ち込みしました。

Congasの音源では、下記の範囲がオープンとクローズの奏法で叩いた時の音のようですね。

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打楽器の音源は、ノートの長さによって音が伸びたりはしませんので、
ノートを短くしても長くしても、アサインされている音がそのまま鳴ります。

なので打ち込む際は、発音タイミングと音の強さの調整が重要になってきます。
まずは、どのタイミングでオープンとクローズの音を鳴らすのか、音を鳴らす場所を設定しましょう。

なおスナップは、なるべく細かく打ち込める値に設定すると良いと思います。
特に「1/16」は使いやすいのでオススメです。

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また打楽器は、同じ奏法でも叩く位置、叩く強さによって音のニュアンスが変わってきますので、
打ち込みでも、音が鳴る度に微妙にニュアンスが変わるようにすることで、ノリを出すことができます。

Congasには、オープンとクローズそれぞれに、音の高さが違う音が収録されていますので、
これらを組み合わせて微妙なニュアンス違いを演出したいと思います。

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良い具合に、音の微妙な変化が組み合わされてノリが出ましたね。
この1小節目のリズムパターンを基準にしたいと思いますので、8小節分コピーします。

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後は、曲の流れに合わせて、ノートを加えてみたり、違うニュアンスの音に変えてみたり、
発音のタイミングをズラしてみたりしながら、小節ごとに編集を加えていきます。

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これで、コンガの打ち込みは終了です。

■ 手拍子の音を追加

コンガの打ち込みとは関係ありませんが、ちょっとしたアレンジとして、
ビートを刻んでいるタンバリン1の音に合わせて手拍子の音を加えました。

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このように何か物足りないなと感じたら、とりあえず欲しい楽器の音を追加してみる…
このチャレンジ精神こそがアレンジの肝になりますので、
気になった楽器はとりあえず加えて鳴らしてみると良いでしょう。

これで楽器類の打ち込みは終了です。
次回は、後回しにしていた音の強弱の調整方法について説明したいと思います。

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