【特別講座】 曲を作ってみよう⑫ ~アレンジについて~
byyusu
カテゴリ :アレンジ編作曲講座

今回から、前回までに作成したリズム、メロディ、ハーモニーを基に、
アレンジ作業を進めていきたいと思います。

どのようなアレンジを加えるかによって、その楽曲のイメージそのものが変わりますので、
個性溢れる楽曲を作り上げる上で、非常に大事な作業となります。
今回はそのアレンジとは何かというのを簡単に説明したいと思います。

■ アレンジについて

アレンジとは、作曲されたものを独自の楽曲に作り上げる作業のことをいいます。
例えば、「君だけの唄」の作曲の段階では、ピアノとタンバリンの楽器しか使用しておらず、
また単純な打ち込みしかしていませんので、まだ曲の骨組みが出来ているだけの状態です。

アレンジにより、この骨組み(作曲)の状態から安定させるための土台(ベースライン)を作り、
また欲しい内容(楽器)を充実させていくことで、個性溢れる楽曲を作っていきます。

「君だけの唄」では、現在の作曲の状態から以下のような編集を加えました。
・ 楽器の追加  : アコースティックギター、ベース、コンガ、そして手拍子の音を追加
・ コードの編集 : ハーモニーで作ったコードの一部に分数コードを使用
・ ピアノの編集 : 伸ばしているだけの状態から少しだけ演奏している感じに編集

上記の編集一つ一つがアレンジ作業であり、これらのアレンジ作業を加えると、
曲を作ってみよう①で紹介しましたアコースティック風な楽曲が出来上がります。

またアレンジによっては、同じ曲でもイメージの異なる楽曲を作ることができます。

例えば、ハーモニーにはピアノとストリングス、そしてリズムには、ドラムスとベースを使って
少しオシャレな都会の夜をイメージしたバラード風の楽曲にアレンジしてみたり

上記バラード風バージョンの楽器構成にバッキングでエレキギターを加えて、
テンポを[90]から[180]に変更することで、爽快感のあるロック風な曲にアレンジすることもできます。

このようにベースとなる曲は同じでも、アレンジによって、全く異なる雰囲気の楽曲を作ることができます。

次回からは、アコースティック風のアレンジ楽曲を例にして、
どのようにアレンジ作業を進めていったのか説明をしていきたいと思います。

まずは、ベース楽器を加えて楽曲の土台作りを進めるところから始めていきます。

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