【特別講座】 曲を作ってみよう⑧ ~8小節分のコードを作る Part1~
byyusu
カテゴリ :作曲編 - 伴奏作曲講座

今週のアップデート(ver0.9.6)で、MIDIファイルの読み込みが出来るようになりましたね。
私も欲しかった機能の一つでしたので、今後の制作で有効活用していこうと思います。

さて今回は、2小節目以降のコードを作っていきたいと思います。
基本的には1小節目と同じ考え方でコードを割り出していきます。

■ 2小節目のコードを作る

まずは2小節目のメロディを確認します。
2小節目では、[E]と[A]を長く使っていますね。

130419_01

なので、ピアノにも[E]と[A]を白玉で入力します。
しかし、ここで問題発生![E]から[A]までは白鍵2つ飛ばしで並んでますので、
白鍵1個飛ばしで3つの音を並べることができませんね。

130419_02

この場合は、どちらかのノートを1オクターブ上げるか、若しくは、下げてみます。
今回は[A]のノートを1オクターブ下げました。

130419_03

これでノートは[A] , [E]という順番に並んだので、真ん中の[C]の音を足せば
[A] , [C] , [E]となり白鍵1個飛ばしで並べることが出来ます。

130419_04

この[A] , [C] , [E]の3つの音で構成されたコードは
Amコード(エーマイナーコード)」といいます。
これで2小節目のコードも出来ました。

■ 3~4小節目のコードを作る

3小節目のメロディは、1小節目とほぼ同じようなメロディです。

130419_05

なので、同じくCコードにするか、
若しくは、[G]の白鍵2つ上の[B]に音を足した
[E] , [G] , [B]という構成のコードにするかになります。

私は1小節目と同じCコードにすることにしました。
同じリージョンを作成したい場合、Studio Oneではリージョンを選択して「D」キーを押すことで、
同じリージョンデータを複製することができます。複製されたリージョンを3小節目に移動させます。

130419_06

次に4小節目のメロディは、[E]が長く使われてますね。
[A]と[B]のノートは、どちらかというと次の5小節目のメロディの一部になるので
この4小節目では[E]が使われていればどのようなコードでも問題はありません。

130419_07

[E]が使われる3和音のコードは、以下3つが考えられます。

・ [E] , [G] , [B] : [E]を一番下にしたEmコード(イーマイナーコード)
・ [C] , [E] , [G] : [E]を真ん中にした1小節目と同じCコード
・ [A] , [C] , [E] : [E]を一番上にした2小節目と同じAmコード

私は2小節目と同じAmコードを使うことにしました。
これで前半4小節は「C – Am – C – Am」というコードの動きが少なく
安定感のあるコードの流れが出来ました。

130419_08

ただこの状態で音を聴いてみると、
Amコードの音が濁った汚い響きになってしまっています。

これはピアノの特性なのですが、
[C2]より下の音で和音を作る(音を重ねる)と低音が多すぎて汚い音になってしまうんですね。
なので、作成した4小節分のノートを全て1オクターブ上の音にしたいと思います。

■ 全てのノートを1オクターブ上まで移動させる

「Ctrl」+「Shift」+「A」キーでノートを全選択し、
右クリックメニューの「ノートイベントに特有の操作」から「トランスポーズ」を選択します。

130419_09

トランスポーズのウィンドウが表示されますので、
「加算/減算」にチェックを入れて、「0」の右隣にある「オクター」を選択してOKをクリックします。

130419_10

すると選択したノートが1オクターブ上まで移動されます。
これで確認してみると音の濁りは解消されました。

130419_11

次回は後半4小節のコードを作っていきたいと思います。

前の記事へ : 【特別講座】 曲を作ってみよう⑦ ~ハーモニーを作る~
次の記事へ : 【特別講座】 曲を作ってみよう⑨ ~8小節分のコードを作る Part2~