【特別講座】 曲を作ってみよう⑦ ~ハーモニーを作る~
byyusu
カテゴリ :作曲編 - 伴奏作曲講座

今回から、いよいよオケの制作について説明していきたいと思います。
音楽の三大要素であるリズム、メロディ、ハーモニーの内、
メロディは、前回の記事までのボーカルパート制作で完成しましたので、このメロディに沿ってリズムとハーモニーを作っていきます。

どちらから作っていっても問題はありませんが、今回、私はハーモニーから作っていきました。

■ ハーモニーを作る

メロディが、その楽曲の主張したい部分を表現するための音楽要素に対して、
ハーモニーというのは、その楽曲の背景を表現するための音楽要素です。
同じメロディでも、ハーモニーが表現する背景によって明るい曲にも、暗い曲にもなり楽曲の印象が全く異なってきます。

ハーモニーには、ピアノ、ギター、ストリングス、シンセなど、中高域の音程をカバーできる楽器を使うかと思います。
特にポップスの世界では、コード楽器としてピアノ、ギターのどちらかを使うことが多いですね。
ということで、まずはハーモニーを作る楽器を選んで、トラックに追加してみましょう。

インストゥルメントから楽器音源を選択して、トラックにドラッグ&ドロップします。

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私は、コード楽器としてPresenceのピアノ音源「Grand Piano」を選びました。
次に鉛筆ツールに切替えて、リージョンを作成し、編集ウィンドウを開きます。
※リージョンは1小節ずつ用意すると良いと思います。

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ここまでは【特別講座】 曲を作ってみよう② ~曲作りの流れ~でも説明しましたね。
ではこのリージョンに対してピアノでコード(和音)を打ち込んでいきます。

今回はメロディが先に出来てますので、
Piapro Studioに打ち込んであるメロディラインを参照しながらコードを考えていきましょう。

まずは1小節目のメロディラインの中で比較的長く使われている音程をチェックします。

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1小節目は、[E]と[G]が長く使われてますね。
このメロディで長く使われている音程の音を、1小節分の長さにしてピアノにも入力します。

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上記画像のように、1小節分伸ばした全音符の音のことを白玉と呼んでいきます。
これで2つの音が重なった2和音の音が出来ました。

基本的にコードというのは、3和音4和音で作っていくことになりますので、
今回は、これに音を一つ足して3和音のコードにしたいと思います。

ポイントとしては、3つの音が白鍵1個飛ばしで並んだ状態にすると良いと思います。
なので、今打ち込まれているノートは[E]と[G]ですから、
[E]の白鍵2つ下の[C]に足すか、若しくは、[G]の白鍵2つ上の[B]に足すかということになります。

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基本的に全て白鍵のみでコードを考えた場合、1小節目の一番下の音程は[C]にするのが基本です。
なので、今回も[C]が一番下になるように、[E]から白鍵2つ下の[C]に音を足しました。

これで[C] , [E] , [G]の順番で並んだ3和音のコードができましたね。
この[C] , [E] , [G]の3つの音で構成されたコードを「C コード」と呼びます。
※全て白鍵のみを使用した場合は基本的にこのCコードから始まり、また曲の終わりもCコードで締めることが多いです。

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これで1小節目のコードが出来ました。
後は、2小節目以降も同様に1小節ずつ同じ手順を踏んでコードを作っていけば良いので、
次回は、2小節目以降のコードを作っていきたいと思います。

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